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用語集
ライフサイクルコスト
らいふさいくるこすと
建物を良好な状態で維持していくためには、点検保守・修繕や交換などに非常に多額の費用がかかります。また老朽化に対する機能維持にとどまらず、時代の中で陳腐化しないで収益を上げ続けるためには、時として世の中のニーズに対応した機能アップのための再投資が必要になることもあります。こうしたものを合わせると、ライフサイクルコストは新築時にかかる初期投資の何倍にもなるのです。このライフサイクルコストを低減するには、いくつかの方法があります。 一つは、新築時の設計段階でライフサイクルコストを意識した設計を行うこと。ところがこうしたことは新築段階ではあまり考慮されていないことがほとんどであり、これは建物管理をしていない設計・施工業者にそのノウハウが不足していることが原因です。 もう一つは、日常の維持行為を適切に計画的に実施することです。不具合や前兆を放置することで、結果的により大きな出費を強いられることは少なくなく、中長期の修繕計画をきっちり立案し、着実にそれを実行していくことで、ライフサイクルコストを低減することが可能です。 さらにもう一つは、オフィス機能に対するニーズの変化を敏感に感じ取り、長期的な機能改善・機能向上を視野に入れたプランニングを行うこと。設備の入れ換えなどの再投資したにも関わらず、それがすぐに陳腐化するようでは投資効果 が低下してしまいます。リーシング&マーケティングに基づく的確な投資が、ライフサイクルコストを低減します。